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なぜあなたは大麻を吸うのですか?
Smoker's Story Project

file #22
大麻はひとを癒し、社会を変革していく

男性 日本在住

-傷を癒すための大麻-

僕が大麻を吸い続ける理由はいくつかあるのですが、その一つは事故の後遺症を緩和するためです。

大麻をはじめて経験したのは17歳のときです。中学からの友人がアメリカへ留学していて、彼は現地で大麻とボブ・マーリーの洗礼をうけていました。そして、彼が持ち帰った大麻を経験しました。

最初は、効いているのかもわからず、駅のトイレで吐いてしまったり不安になったりと、本当に初心者でした。しかし、これがきっかけで、レゲエの思想を知り、大麻の素晴らしさを知ったんです。

大学ではスキークラブに所属していて、フリースタイルのスキーにハマりました。フリースタイルというのは、スピンをしたりジャンプをしたり、アクロバティックな演技を行って技術を競う競技です。

所属していた大学のクラブは本格的で、18歳の時に全国大会の予選に出場したんです。その試合の数日前の練習でスピンをした際、ゲレンデを整地した後の雪の溝に板がはまって、強い衝撃で左足の靭帯を切りました。

しかしその後もスキーへの情熱は変わらず日々練習を重ね、卒業後の22歳の時にモーグルの試合に出場しました。モーグルは、斜面のコブを利用してジャンプするなどの激しい競技ですが、今度は右足の靭帯を切ってしまいました。

その後、トミー・ジョン手術の技術を持った大学病院の医師たちのおかげで人口靭帯をつけ、厳しいリハビリをしてゲレンデに復帰しました。しかしまたしてもモーグルの最中に、人口靭帯も断裂してしまいます。その後は手術を行わず、現在に至ります。そのため、今も両膝に激しい痛みを感じることが多々あります。

もうひとつは交通事故です。やはり大学時代ですが、当時、首都高などを高速で走って競い合う「サーキット族」というのが流行っていて、僕も参加していたんです。

ある夜、いつものように1台のクルマと競い合っていた際に、相手のクルマの落下物を避けようとしてハンドルを切ったのですが、250km/hでスピンして壁に激突したんです。よく生きてたと思いますが、その時も激しく全身を打撲しました。

そんなことの連続で身体はボロボロになり、今でも気圧の影響などで、酷い痛みとともに、足の周辺が硬直して歩けなくなることがあります。そんな時に大麻を吸うんです。すると、痛みが緩和されるとともに、からだが弛緩した状態になっていきます。それによって、歩けるようになるだけではなく、よく眠ることもできる。生活の質が向上するんです。

-ラスタファリアンと大麻-

大麻以外にもハードドラッグもひととおり経験し、20代のころはエクスタシーやLSDなども使っていました。

僕は女の子が好きで、惚れちゃうとすぐにハマっちゃうんです。だから失恋したときは物凄いダメージなんです(笑)だけど僕は殆ど飲めないので、多くのひとのように酒で紛らわせることができない。そんなこともあって、当時はエクスタシーやケミカルなものを使って、心の痛みを癒していました。

でもある日、ケミカルなものを使い過ぎたことが引き金で吐血し、体調を崩していきました。80年代後半、僕は20代半ばでした。テクノのDJをやっていた時期ですね。芝浦のゴールドとかが全盛期のころです。

エクスタシーをはじめとして、ケミカルドラッグや、時にはハードドラッグもやっていました。そんなある日、エクスタシーとLSDとマジックマッシュルームを一度に入れたんです。もちろんグチャグチャな状態です。その状態で大麻を吸ったんです。そうしたら、当然ですが大麻の良さが半減するんですよ。いつものクリエイティブでクリアな感じが得られない。今振り返ると、心身ともに不安定な状態が続いていたんですね。

そんな時、僕のリスペクトするアーティストのひとり、マカラフィンが声をかけてくれました。

「お前、何かへんなものやっただろう」

図星でした。マカラフィンは続けていいました。

「聖書を読め。そして、ボブ・マーリーをもう一度しっかりと聴いてみろ」

僕は、彼のアドバイスを実行しました。さいわい、僕の卒業した大学はキリスト教系でしたから、大麻を吸って読む聖書の世界はすんなりと頭に入ってくる。そしてボブ・マーリーのメッセージからラスタファリアンの考え方や生き方について、あらためて真剣に学びました。そして、実践していきました。そんなことがきっかけで、大麻と生きていくようになったんです。

-大麻を吸うことはメディケーション-

大麻は、ラスタファリアンにとって神の草なんです。ラスタマンたちは、大麻によって神を感じることができる。つまり、自分の内面と向き合い、”GOD IS LOVE”を感じることができる。それは幻覚や幻想をみるのではなく内観することなんです。ボブ・マーリーの息子のダミアン・マーリーたちは、大麻を吸うことはメディケーションなんだといっています。

大麻は、痛みを和らげるだけではなく、心も癒すことができる。魂さえも癒すことができる。<Body & mind & soul> この3つがコネクトしている部分に、大麻は効くんです。つまり、大麻によるヒーリングによって、心身のバランスが自然に戻っていくんですね。

さらに、大麻を吸うと、周囲で起こる怪しいことや社会のゆがんだ状態に敏感になります。その場の「氣」というか、バイブスを感じることができる。すると、会うべきひとと会ったり、物事が起きたりする。偶然が必然になるといったらいいのかな。これは、特別なことではなく、誰にでも起こる自然なことなのだと思います。心身を整え感謝していくことによって訪れる、自然と調和していく感覚は、大麻を使わないひとたちにもあるのではないでしょうか。

とはいえ僕の場合、好きだった彼女のことを忘れさせてくれるのは、大麻じゃなくて赤ワインなんだよね。大麻だと考えこんじゃう。だから赤ワインを飲む。UB40が「Red Red Wine」という曲の中で歌っているようにね。(笑)

-大麻のアクティビストとして生きる-

現在、医療大麻合法化や大麻の非犯罪化などを訴え、大麻の良さを知ってもらおうと、路上で演奏をしながらメッセージを伝えています。そのきっかけは、友人と参加した、山口県の祝島の原発反対運動です。そして、1991年に青森県の六ヶ所村で開催された『いのちの祭り』でした。

あの祭りに参加して、日本のラスタファリアンたちと出会いました。その時、日本にも僕と同じ考え方のひとたちがいることを実感したんです。この出会いで、自分が進むべき道がしっかりとイメージできましたね。

そんな中、あの311が起きました。福島の放射能を除去するには大麻が有効であるということも知り、これからの日本には大麻が必要だと強く思い、アクティビストとして大麻を推進するようになったんです。

その流れの中で、大麻草検証委員会や東京のマリファナマーチなどに参加することで、国内のアクティビストたちとのネットワークが広がっていきました。そして、ギターを抱えて渋谷などで大麻について伝えていく「ひとり街頭デモ」の日々がはじまりました。

大麻の運動は、楽しくやるのが基本だと思っています。多くのひとに大麻を知ってもらい、一日も早く合法化されるために、僕は今後も活動を続けていくつもりです。

(担当: 長吉秀夫)

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当サイトは経験談を通して、大麻への理解を深めることを目的としており、大麻の使用を推奨したり、犯罪を扇動するものではありません。