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なぜあなたは大麻を吸うのですか?
Smoker's Story Project

file #25
生きる活力をくれた大麻に恩返しをしたいんです

37歳女性 日本在住

初めて吸ったのは19歳の頃。”ただ生きているだけ”の日々で、本当に死にたいって思ってました。

小学2年生の頃から、他人の感情にすごく敏感だったんです。笑っている人でも、本当は内心嫌な気持ちを抱いているんじゃないかとか、誤解かもしれないけどそう感じることが多くて。「私ってみんなとは違うのかな?自分って一体何なんだろう?」って苦しむようになって、ついには1年間不登校になりました。

今でこそこうやって説明できますが、当時はまだ幼く思っていることを言葉にできなかったので、不登校の理由を親や先生には説明できませんでした。ただただサボっている子と思われてたかもしれないです。

引っ越して学校を変えることで、通学はできるようになりました。なるべく人と関わらないように、おとなしく過ごしていました。「暗い子って思われてもいいや」って割り切って、一人ぼっちでいることが多かったです。

中学生になってからは”明るい自分”を作り出して、人と関われるようになりました。過去の私を知っている人からは「キャラ変したの?!」って言われるぐらいでしたね。でもやっぱり毎日疲れてました。

結局、高校生になる頃にはまた元の自分に戻ってました。思春期で多感でしたから、余計辛くなったんですよね。AちゃんはBちゃんと表面上は仲良くしてるけど本当は嫌いなんだろうなって思ったりとか、誰かを陥れてやろうっていう悪意が見えたりとか、いろんな感情に飲み込まれるようになって。日常生活の些細な場面でも恐怖を感じるようになり、17歳の頃に心療内科で”対人恐怖症・広場恐怖症によるうつ病”と診断されました。

その後は出席日数を数えながらなんとかギリギリで卒業し、1年間予備校に通って大学に入学したんですけど、すぐに通学できなくなりました。もうとにかく生きづらいって思ってて・・人の感情に左右されながら生きていかなきゃいけないのが、ものすごく辛かったんです。

この頃には精神科の薬をたくさん飲むようになってました。薬を飲むと、次の日の夕方までずっとだるいんですよね。外に出たいと思っても恐怖で出られないので、引きこもるしかなかったけど、当時はYoutubeとかNetflixもなかったので、強い孤独感を味わってました。ご飯も食べれなくなり、どんどんやせ細っていきました。1mlにつき1kcalっていう、病院から処方される飲み物があって、それを飲んでなんとか生きていくようになりました。

もはや自分って生きてると言えるのかなって思ってました。ただ生かされてるだけなんじゃないかって。この頃からずっと「死にたい」って思うようになりました。けど自殺もできなかったんですよね。母の姉が自殺で亡くなってて、これで私まで自殺したら、母は確実に後追いするだろうなって状況だったんです。さらには父が私の病気を理解してくれず・・もうどうにもいられなくなって、友達のところに家出したんです。

それで出会ったんですよね、大麻に。

友達が「吸えば楽になるよ」ってすすめてくれたんです。でもガッツリ”ダメ絶対”教育を受けてたので、”大麻=悪い人が使うもの”ってイメージで、正直怖かったんですよ。普通の精神状態だったら間違いなく断ってました。けど、こういう時ってもう法律とか関係ないんですよね。死にたい気持ちがなくなるならもう何でもいいやって、投げやりな気持ちで吸いました。

はじめは吸い方も分からなくて、とにかく吸ったら息止めろって言われました。一呼吸では全然効かなくて、友達が「もう1回。もう1回」って、バッド入らないようにうまい具合に間を空けながら声をかけてくれました。

そしたらだんだん身体の緊張が解けて、気持ちもスーっと楽になったんですよね。吸うまでは”死にたい”って沈んでいた気持ちが、気づいたら友達の「もう1回」っていう声かけが面白く感じるようになってたんです。くだらないことで笑えてきたんですよね。

そして「本当に自分は死にたいのかな?」って疑問に思い始めたんです。ただ単に死にたいって思うほどしんどい状況にあるだけなんじゃないかって。「死ぬのは別にいつでもできるじゃん」って、前向きに考えることができたんですよね。

これまでずっと生きにくいと思ってきたけど、これさえあれば全然生きていけるって思うことができたんです。気づいたら自然と口から「生きたい」って言葉が出てきて、涙を流していました。

それから定期的に大麻を吸うようになりましたが、当時はまだ科学的根拠に基づいた医療効果がほとんど知られてなかったので 、”大麻=悪いもの” という思いはずっと変わりませんでした。それでも吸い続けてたのは、多くのことが快方に向かい、”生きる活力”が湧いたからです。

ご飯を食べれるようになって、寝れるようにもなりました。精神科の薬は完全にやめることはできなかったけど、減らすことはできました。薬を飲み忘れるぐらい調子がよかったこともありましたね。けどやっぱ値段が高くて常に吸えるわけではなく、そういう時は症状が出てしまうので、薬を飲むしかなかったです。大麻がない時に薬で補うって感じでした。

安定剤は効くまでに30分ぐらいかかるんですけど、大麻ってすぐに効くんですよね。今までは症状が出た時に薬を飲んでも、効果がでるまでに耐えきれずリストカットしたり、薬を過剰摂取して死のうとしたりしたことがあったんですけどね。そういうのは一切なくなりました。

だんだんと「遊びに行きたい!」とも思えるようになっていきました。引きこもりの人って孤独が好きだって思うかもしれないけど、本当は外に出てどこかのコミュニティに属していたいんです。けどそれができなくて辛いんですよね。大麻はその障壁を壊してくれました。

遊ぶためにはお金が必要になるので、仕事をするようになりました。私は吸うとテンションが上がるので、変に勘繰られないようにイベント関係の仕事や、お酒を飲みながら働ける水商売をしてました。吸う前まではコミュニケーションをとれない内気な子だったんですけどね。

水商売では相手の感情に敏感なのがすごく役立ちました。そういうところに来る人って何かしら辛いことを抱えてる人が多いんですよね。そういう人に今一番欲しいであろう言葉をかけるようにしてました。大麻を吸うと、より相手の感情に敏感になれるんですけど、逆に相手の感情を受け流すこともできるので、自分に負担をかけないよう、うまくコントロールしてました。

やっぱ働くようになると、誰かに必要とされたり頼られるようになるんですよね。初めて社会に属しているっていう感覚を味わうことができて、本当の意味で「生きてる!」って思えました。

大麻ってすごく不思議なんですよ。お金はかかるし悪いものだからやめようって思って吸わない期間があったりしたんですけど、なぜかそのまましばらく調子がよかったりするんですよね。吸った時のコンディションが感覚として残るので、ポジティブな気持ちも持続するんです。

これだけのことがあったので、もう正直大麻が悪いものでもいいやって思ってました。私にとっては生きていくための秘密のツールでしたから。大麻で十分だったので、他の違法薬物には手を出さなかったです。ゲートウェイドラッグにはならなかったですよ。

健常者にとってはご飯を食べる、寝る、外出するってのは当たり前のことだと思います。でも私にはそれができなかったんです。それで「ただ生かされているだけなんじゃないか」って人生に絶望を感じてたですけど、大麻はそんな日々から私を救い出してくれました。本当の意味で”生”を実感できたんですよ。QOL(Quality Of Life : 生活の質)ってすごく大事だと思います。大麻がなかったらって思うとゾッとしますよ。下手したら今頃は生きてないんじゃないかな。

それからしばらくして、水商売から自営業に仕事を変えました。常に仕事があるわけじゃないので暇な時にYoutubeをみるようになって、初めて大麻の医療的有用性を知ったんですよね。それから色んな動画をみて、あんな病気やこんな病気にも効くってことを学びました。もちろん正高先生の動画もみてました。

大麻に医療効果があるって知った時は、正直ほっとしました。やっぱいいものなんだって。エンドカンナビノイドシステムについても勉強して、大麻が色んな病気に効く理由も理解できるようになりました。

それで多発性硬化症の友達にすすめたりしたんですけど・・・LINEでブロックされましたね(笑)でも共通の友達を介して正高先生の動画を送ったり、CBDをプレゼントしたりしたんですよ。捨てるのはもったいなかったみたいで、摂取してくれてました。はじめは効かなかったけど、徐々に効果はあったみたいです。おかげで今では関係は修復され、さらには”大麻ちゃん”っていう栄誉あるニックネームもいただきました(笑)

他に大麻を吸ってよかったのは、私、ものづくりの仕事をしてるんですけど、創造性が豊かになるんですよね。デザインを考える時に、シラフでは思いつかないことをひらめくんですよ。どんどんアイディアがでてきて紙に書き留めておくんですが、次の日それを見て我ながら驚いてました(笑)

これって医療用なのか、それとも嗜好用なのかって疑問に思うんですよね。仕事と向き合えるメンタルを維持するためという意味では医療用だって思うけど、ただクリエイティビティーのために活用するのであれば嗜好用な気もするし。

一見、嗜好用にみえることでも、考え方によっては全部医療用だと思うんですよね。例えば別に病気じゃないけど人と関わるのが苦手な人が、大麻を吸うことによって円滑にコミュニケーションをとれるようになったら、それは医療用じゃないかって。医療用とか嗜好用とか、あまり線引きはしたくないんですよね。

それでも必要度が高いのは、やっぱ医療目的だとは思っちゃいますね。おばあちゃんをがんで亡くしたんですけど、隠れて安定剤飲んでたんですよね。あんなの効かなかっただろうにって思いますけど・・終末期医療にも活用できたらいいのになって思います。日本には安楽死という選択肢はないし、最期の時ぐらい少しでも楽に過ごせるような社会になって欲しいです。

大麻はストレスとうまく付き合っていくためにも必要なものだと思います。ストレスは万病の素になり得るし、大麻を吸うことはヘルスケアの一環です。

かつての私みたいに生きるのが辛くて、今にも自殺しちゃうような人って沢山いると思うんです。そういう人って精神科の薬を飲んでる人が多いと思うんですけど、薬によっては100錠とか飲んだら死ぬことができちゃうじゃないですか。大麻だったら死ぬことはないのに・・こんな危険な薬は許されているのに、大麻が違法ってことが信じられません。

こうして苦しんでいる人たちが大麻で救われるように、今では合法化活動をするようになりました。何より私自身が大麻に救われたので、恩返しをしたいって気持ちが強いんですよね。そのために今は大麻をやめて、なんとか薬だけで頑張って生活しています。

現時点では”あおりそそのかし”でダメですけど、違法じゃなくなったらいろんな人に大麻をすすめたいですね。怖いものじゃないし、ちょっとストレスたまった時に一服するぐらいの感覚だって。喫煙が苦手な人にはエディブルもありますしね。

日本って弱者に冷たいなって思います。海外では許されているところがあるのに、悲しくなりますよね。苦しんでいる人たちのために、お願いを聞いてもらいたいだけなのに・・・

もし使用罪ができたら、処方薬じゃどうにもならずどうしても大麻が必要になった時でも、大麻を吸えないですよね。そうなったらまた自分を傷つけたり、外に出れなくなっちゃうと思うんです。ただただ死ぬ日を待つように時間が過ぎていくだけの毎日・・・もう二度とあんな生活には戻りたくないです。

(担当: 廣橋大)

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当サイトは経験談を通して、大麻への理解を深めることを目的としており、大麻の使用を推奨したり、犯罪を扇動するものではありません。