menu
close

なぜあなたは大麻を吸うのですか?
Smoker's Story Project

file #33
地球の裏側でも一服すれば友達ができる

50代男性 神奈川在住

生まれは長野なんだけれど18で東京の大学に出てきて…体育会の陸上部を引退してから原宿で遊んでいる奴らと仲良くなり、自然と吸うようになったね。ディスコの時代よ。すぐに日常を大麻を吸いながら暮らすようになった。1g3000円くらいで全て海外モノ。タイからの輸入品が中心だったと思う。

大学を出てからはフリーで編集の仕事をするようになり、7〜8年で自分の雑誌を作り始めたんだ。それで取材でアメリカに年5、6回いくようになり、アメリカ在住の”ブラザー”に色々な遊びを全て教えてもらった。コカインとかヘロインとかもね。世の中で言われているようなひどいことにはならないが、ヘロインやクラックにハマっている奴は扱いが面倒くさいね。

そのうち10年くらいでアメリカに飽きて、バリにいくようになり、それから旅の雑誌を作るようになったんだ。南米にハマって、次にアフリカ。ピースボートにも講師として乗ったよ。

カメラを片手に世界30ヵ国くらいを放浪したけれど、新しい街ではまず大麻を探す。だいたい客引きみたいなのがいるし、いなければこちらから聞いてみる。値段は20~100ドルくらいかな。どこに行っても大麻は手に入る。で、一緒に吸おうとなり、そのまま仲良くなる。地球の裏側に行っても一服したら友達ができることを体感して、精神的にすごく自由になった。

大麻のおかげで日本で暮らしているよりもオープンになる。初めて会う色々な奴と昔からの友達みたいに打ち解ける。言葉は重要じゃない。ブロークンイングリッシュでも伝わるよ。

どこの国でも大麻は違法だけれど、大麻がらみで危ない目にあったことはないね。ジャマイカではJah Guideって言うじゃない。俺の場合は大麻と女が放浪の原動力だな。まさに人生を導かれてきたね。

30年間、そうやって大麻と暮らしてきたんだけれど、数年前に逮捕されたんだよ。朝から撮影をしていたらピンポンが鳴って、捜査令状を持った警察だった。冷蔵庫の中に20gあったから観念して。21日勾留されて執行猶予3年。

当時は出版社の編集長だったから、クビになるかなと覚悟した。でも大丈夫だったんだ。当時自宅の2Fをオフィスにしていたから、現場に双子の娘がいてね。やっぱり泣くわけよ。それをみた捜査官がメディアには広報しなかったと、取り調べの時に言われたよ。立場的には報道されてもおかしくなかったんだけれどね。

勾留中は雑居房で原稿を書いて、嫁が毎日取りに来て、アシスタントが頑張ってくれて、雑誌は予定通り出版され、会社にはバレなかった笑

自分の周りの人は誰も逮捕されなかったから、なぜ自分だけに家宅捜索が入ったのか全く心当たりがない。気持ち悪いね。しかも執行猶予が明ける半年くらい前に、また捜査令状を持って警察が来たんだ。その時は空振りで、謝れ!って言ったけれど謝罪はなかったね。

それ以降は持たないようにしている。考えるとすごくないか?30年吸っていてパタっとやめて、何一つ問題が起きないんだ。素晴らしい。こんなものは他にないよ。大麻を吸っていると怠け者になるという側面はあるかもしれないけれど、覚醒剤と同じ扱いというのはやりすぎ。

脱法ハーブはその栄枯盛衰を全てみてきた。最初に渋谷の雑貨屋で売ってたものは見事に大麻だった。これが合法?万歳!って感じだよ。少しすると話題になり、テレビに出るようになり、成分が変わってきた。その後、数年して別の場所で手に入れたものを吸った時は全く動けなくなり、激しく吐いた。新種のドラッグに変貌していたね。規制を厳しくすると凶悪化するというのは生活実感として納得がいくよ。

学生の頃、一緒に遊んでいた奴らで今も大麻を吸っているのは俺だけじゃないかと思う。彼らと俺の違い…一つは職業じゃないかな。俺は自由だから。ライフスタイルを選べた。ネクタイしながら30年間、大麻を吸うのは楽じゃないだろう。

そしてもう一つは大麻に選ばれたということ。たとえば、どこかに行きたいと思う。それを”呼んでいる”っていうんだ。多くの人はその誘いを理由をつけて断る。何度も断るうちに呼ばれなくなる。大麻も同じ。運命論者みたいに聞こえるけれど、常に耳を敏感にしておく必要がある。大麻は耳を敏感にするね。

結局、みんな酒を飲んでるよね。俺は飲まない。酒の方が思考停止して楽だから、合法化しても酒の方が好きな人が多いだろう。カナダでもそうなんでしょ?日本はカナダより(大麻を好む人の割合が)低いだろうね。

日本はいまだに経済成長とか言うわけじゃん。でも構造不況だよ。考えてみて。冷蔵庫、洗濯機みたいな欲望を喚起するものはとっくに終焉を迎えている。この先人々の生き方として、物欲からシフトチェンジするしかない。どうやって幸せに生きるのかって方向にね。

今やるべきことは、レジ袋を無くすとか、そういう場当たり的なことじゃなくて、もっと抜本的なところを変えないと無理なんだ。たとえばベーシックインカムを開始して、田舎で自給自足とか。そういう時に大麻を自家栽培できるようにすれば、実質的にはタダじゃない。一人2株まで育てられるとかね。

今はこんな政策、マイノリティですらない。けれど、そういうことが選択肢としてあるべきだと思うわけ。環境のために3R(減らす・再利用・リサイクル)とか言うけれど、その前にリフューズ(拒絶)しないと。その点で大麻は一役買うと思うよ。ある意味、昭和初期へ回帰することが大事なんじゃないか。それが30年の大麻生活で教わったことだね。

(担当: 正高佑志)

※本プロジェクトは、以下の企業から支援を受け運営されています

あなたの物語を聞かせて下さい。

インタビューに応募する

Who We Are

私たちと一緒に「インタビューしていただける方」も募集しています。

→ click here

協賛企業・団体

当プロジェクトは以下の企業・団体の支援により運営されています。

日本では「大麻取締法」により、大麻取扱者(都道府県知事によって研究および栽培の免許を受けた者)以外の大麻の所持、栽培、譲り受け、譲り渡し、研究は禁止されています。

当サイトは経験談を通して、大麻への理解を深めることを目的としており、大麻の使用を推奨したり、犯罪を扇動するものではありません。